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Valley Resort & Villas
谷状地形の敷地に沿わせてヴィラを配置したオーシャンリゾート計画案です。
An ocean resort project with villas laid along the valley
Overview
リゾート計画では、眺望の良い敷地を確保することが非常に重要となりますが、昨今人気の高いエリアでは、立地の良い敷地はそうそう流通していません。
また、国内の場合、地域によっては、自然公園法や景観条例等による高さ規制もあり、高層化して全室オーシャンビューとすることも容易ではありません。
しかながら、配棟計画を工夫することにより、不利な条件の敷地であっても、その特徴を最大限活用した魅力的な計画が可能な場合もあります。
当プロジェクトでは、このように比較的不利な条件の敷地でありながら、計画案を工夫することにより、魅力や収益性の最大化を図りました。
The project site has various constraints for planning, such as, narrow shape of it, height regulations, etc.
As solution, villa type guestrooms are adopted instead of conventional hotel buildings, and are aligned along the valley with some gaps among them one another.
Unit Plan
ヴィラ各棟は、平行な二枚の壁に挟まれたカルバート形状を基本的な構成としており、RC薄肉ラーメンあるいは軽量鉄骨造による構造を想定しています。これらの壁は、眺望方向に一定の長さを延長された袖壁となっており、外部と遮断することにより、プライベートプールやセミコート内のテラスを含む客室のプライバシーを確保しています。
Layout
計画地は、海岸の崖線上に位置する短冊状の敷地で、高さ制限のある地区内に位置します。このため、敷地の奥行方向に配棟することが必須となります。
敷地は谷状の形状でもあり、基本単位となるVillaの配棟を、眺望の視線方向に対して直交方向に、客室開口の間口分ずつ相互にずらし、緩やかな敷地勾配に沿って高低差を残すことにより、全室オーシャンビューの眺望を得られる構成としました。
入口側からの鳥瞰:敷地は緩勾配の台地となっており、先端の崖線に迫る配置計画とすることにより、崖線の樹林や工作物を隠し、海への連続性を持たせています。
ヴィラ間は、通路、水盤および擁壁により離隔され、水盤上には、ペニンシュラデッキが専用テラスから延伸されます。
ペニンシュラデッキは、水盤に浮かぶ開放的な半公共空間として、別棟の宿泊客の程よい賑やかしや気配を相互に感じながら、光、空、風、海といった自然の要素の中でここちよい時間を過ごすことができます。
ペニンシュラデッキ